吉岡食品と国産唐辛子事業には、創業からの深い関係があります。
大正12年、初代吉岡源四郎が、唐辛子製品の製造販売を東京で始めたことから、吉岡食品工業は生まれました。
その商売の中、原料調達の一環として、北関東地方における唐辛子の契約栽培の開発に着手したことが、今日、当社が栃木県に本拠地を構える切っ掛けとなりました。
その後、昭和30年、吉岡源四郎は、栃木改良三鷹(通称:栃木三鷹)の品種開発に成功しました。海外でも人気を博したこの品種は、貿易輸出品として戦後日本の高度経済成長の一翼を担うこととなりました。
栃木県大田原市が、日本の唐辛子生産の中心地となっていた時代があったのです。
近代化が進むにつれ、主たる栽培拠点は海外に移行することとなり、現在、国内消費の唐辛子のほとんどは、中国産になっています。